安全なオシロイ

安全なオシロイ

kesyouhin

ただし、総ての女性が危険なオシロイを使っていたわけでなく、効果は劣るが、鉛白を用いない、いろいろのオシロイが考えだされていた。

胡粉や白墨の粉を原料にしたものはローマ時代から使われていたが、17世紀頃の文献をみると、真珠をやいて粉にしたものや、ブタのアゴ骨を粉にしてフルイにかけ、白ケシ油にまぜたもの(ブタのアゴ骨の粉は、ほかの動物の骨粉よりきめがこまかいといわれていた)や、「スペインの白」と呼ばれていた白墨の粉や、「パリの石膏」と呼ばれていたアーフバスター(上質の光沢のある石膏)の粉末などが現われているが、この種のものでは澱粉に香りをつけたものが評判がよかった。

その頃のオシロイの類は粉のまま売られていたので、今日でもオシロイのことを「粉」(英=powder、仏=poudre)といっている。

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