バラ水

バラ水

kesyouhin

リチャード一世(十二世紀)の十字軍がキプロス島(地中海東部)に侵入した時、この島には香りのよい花や香料がたくさんあったので、その部下の勇士たちは故郷の婦人たちを喜ばせるために珍しい香料を持ち帰っただろうと思われる。

それらの香料のなかには後世までその名前「シプル」(Chypre キプロス島のフランス名、香料の名前)がまじっていたにちがいない。

バラ水も十字軍によって実物がイギリスに持ち込まれたかどうかはわからないが、その作り方を伝えたことは間違いなく、その時代以後、イギリスの貴族の邸では、食事の際に手を洗うのにそれを用いるようになった。

イギリスでは十七世紀にイタリアからフォークが伝わるまで、食べものはすべて指でつまんで食べていたので、食前食後には手を洗うことが必要で、洗った手はテーブル・クロスで拭っていた。

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