べ二

べ二

kesyouhin

古代エジプトの化粧を伝えた「旧約聖書」の女性たちの化粧が、目のふちを黒く彩ることに中心が置かれていたことはすでに記したが、エジプトとギリシアでは、くちびるにベニを塗ることが始まっていた。

べ二の原料には、ギリシアでは海藻、クワの実、地衣などの植物性の染料や、紫以の身をつぶしてつくった赤い染料が使われていたことはすでに記したが、16、17世紀には、辰砂(またはシンシャ)などの鉱物性の原料(有毒)でつくったものがもてはやされた。

これは色が皮膚にくいこむので、一度用いると、いつまでもとれなかった。

また十六世紀にはアカネの根からつくった赤い染料が一般化し、その後ベニバナからつくった色のあざやかな赤い粉(1753年にルージュとして登場)が使われるようになった。

いずれにしても、今日でいうと工業用や染色用の絵具が、化粧にもそのまま共通に使われていたわけであった。

イギリスでベニをルージュと呼ぶようになったのは1753年頃からで、フランスの影響であった。

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