おしゃれの流行はイタリアから

おしゃれの流行はイタリアから

kesyouhin

中世の終わりからルネッサンスにかけて、ヨーロッパのおしゃれの中心地はイタリアであった。

とくにヴェニスは十三~十五世紀にかけて東方諸国との貿易によって富裕になっただけでなく、ガラス、レース、織物などの製造においても先駆をなした。

化粧が一般に行われていたイタリアでは、化粧品を使わなければ美しくなれないという考えが、早い時代から一般化していた。

ダンテ(一二六五~一三二一年)の『神曲』のなかにただ一人だけ、「自分の化粧した姿を写してみないで鏡の前を去った」という人妻が出てくるが、そんな女性はきわめて稀だったとみられている。

十三世紀のイタリアの詩人リカルド・フールニヴァルは、ブロンドの女の髪毛を黄金の糸にたとえ、その眼はタカの眼、まつげは茶色で弓なり、小さいバラ色の口は庭のバラのように赤く、歯は白く、手はヒマの実より美しく、そのツメは繊細でまっすぐであると形容している。

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