おしゃれの始まり

おしゃれの始まり

kesyouhin

ルネッサンスはフランス語で「再生・復活」という意味で、一般に「文芸復興」と訳されている。

それがいつ頃から始まったかは、見方によって一様ではないが、一般にはイタリアの都市の貴族的環境から発生して、十四~十五世紀のフィレンツェ(英語ではフローレンス)、十六世紀のローマが中心となった古典的な文化の復興をさしている。

その一つの現われは、中世のキリスト教的な束縛からの解放、近代的文化の形成の始まりということにあった。

教会の束縛が緩んで、女性たちが化粧をし出したのは、ルネッサンスがいちはやく始まったイタリアからで、その頃からイタリアでは女性が化粧をしないで世間に出ることはできなくなった。

化粧をしない女性は、よほどの変わり種であった。

十五世紀の詩人ピストーイアは母親の口をかりて、その娘に次のような身だしなみを教えている。

娘よ化粧をしないで外へ出てはいけません。あなたは少しばかり色が黒いから。
口を開きなさい、歯をきれいにしてあげるから。
乳房を張りだしなさい。
この白い布をかぶりなさい。
そしてあなたの顔に香料をふりかけなさい。

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